こんにちは、ユキです^^
ノーコードツールであるWordPressでページビルダー系プラグインである
「Elementor」を使うと、簡単にWebサイトが作れると言われてるわ。
Elementorについてネットで調べてみると、メリットを強調した記事は多いんだけど、
デメリットについて説明してる記事ってあんまりないのよねぇ。
メリットばっかり強調さればデメリットについての説明が無いと、不安になって
かえってElementorを使いたくないと思っちゃう心配症の人も居るんじゃないかしら。
そこで今回は、Elementorのデメリットについて詳しく説明していくわね。
Elementorのデメリット
Elementorのデメリットとしては
・WordPressのテーマとの互換性が低い
・ElementorをアンインストールするとWebサイトのレイアウトが崩れる
・自由度が高すぎる
・無料版が少し力不足
・日本語のフォントが1つしかない
・有料版でもサポートが少し不安
といったことが挙げられるのよ。
Elementorを使うのにほとんど影響のないデメリットもあれば、
人によってはElementorを使うのをちょっと躊躇うようなデメリットもあるわ。
これから紹介するデメリットと誰でも簡単にWebサイトが作れるという大きなメリットを
天秤にかけて、Elementorを使うかどうか検討してみてね。
WordPressのテーマとの互換性が低い
WordPressにはデザインビルダーである「テーマ」がいくつかあるんだけど、
その中でも比較的ポピュラーなテーマとElementorとの相性があまり良くないのよ。
デザインビルダーであるテーマを使ってWebサイトの外観などデザインを作り、
ページビルダーであるプラグインを使ってWebサイトに色んな機能を付ける、
というのがWordPressでのWebサイトの基本的な作り方なの。
ところがあまり相性の良くないテーマでデザインを作ったWebサイトにElementorで
機能を付けようとすると、Webサイト全体のレイアウトが崩れたり、
ちゃんとElementorが作動しなかったりするのよねぇ。
そのため、Webサイトのデザインを作るのにElementorと相性が良いテーマを
使うしかないってわけ。
自分にとって使いやすいテーマでもElementorとの相性が良くないと、
Elementorを使ったWebサイト制作では使いにくいのね。
Elementorとの相性が良くないテーマとは
具体的にElementorとの相性が良くないWordPressのテーマを挙げると
・twenty fifteen、sixteen、seventeen、eighteen
・TCD
・Divi
・cocoon
などといったところになるわ。
「twenty」シリーズはWordPressのデフォルトテーマとも言われるもので、
WordPressでWebサイトのデザインを作るのによく使われるの。
また「Divi」なんかもポピュラーなテーマだし、
「TCD」や「cocoon」は日本語向けのテーマで日本語のWebサイトが作りやすいのよ。
日本語向けのテーマは全般的にElementorと相性が良くないから、
日本語のサイトを作る場合には小さくないデメリットになるかもしれないわ。
でもこれらのテーマを使ってWebサイトのデザインを作ると、Elementorで編集する際に
レイアウトが崩れたり、エラーが発生してElementorが正常に作動しなかったりするのね。
いくらDiviとかcocoonなんかが使いやすいと思っても、ElementorでWebサイトを
編集するんだったら使わないという選択をしないきゃいけないってわけ。
相性の良いテーマを使うかElementorでWebサイトのデザインを作る
WordPressのテーマとの互換性が低いのはElementorのデメリットなんだけど、
これは簡単に解消できるデメリットよ。
何もElementorはWordPressの全てのテーマと相性が良くないわけじゃなくて、
相性の良いテーマもあるわ。
Elementorと相性の良いテーマとしては
・Astra
・Hello
・OceanWP
・Layers
・GeneratePress
・Hestia
・Zakra
・Neve
なんかが挙げられるわね。
残念ながらいずれも日本語向けのテーマじゃないけど、
「Astra」とか「Hello」とかはWordPressでは比較的よく使われてるテーマよ。
日本語向けじゃないからって日本語のWebサイトが作れるわけじゃなくて、
AstraとかHelloでも問題無く日本語のWebサイトは作れるわ。
またElementorはページビルダーであるプラグインなんだけど、
デザインも作れるようになってるのよね。
テーマでWebサイトのデザインを作るといったことをしなくても、
Elementorだけでもデザインを作って編集することは可能なの。
Elementorと相性の良くないテーマを使わなくてもWebサイトは作れるし、
高性能テーマであるDiviでも色んな機能をWebサイトに付けることができるわ。
だからElementorとWordPressのテーマの互換性が低いと言っても、
それが大きなデメリットにはならないのね。
ElementorをアンインストールするとWebサイトのレイアウトが崩れる
Webサイトが完成したからってElementorをアンインストールすると、
完成したWebサイトのレイアウトが崩れちゃうわ。
ブログサイトとかコーポレートサイトだと、頻度はともかくとして更新をしなきゃ
いけないから、Webサイトが完成してElementorをアンインストールしないわよね。
でも期間限定のキャンペーンサイトなんかだと、更新しなくても良いから、
Webサイト完成と同時にElementorをアンインストールすることがあるかもしれない。
Elementorで作ったWebサイトのデザインやレイアウトなどは、
Elementorによってコントロールされてるの。
そのため「司令塔」であるElementorがアンインストールされちゃうと、
コントロールが利かなくなってデザインやレイアウトが崩れるってわけ。
余計な空白部分ができたりとか、テキストの改行がおかしくなったりだとか、
Webサイトの一部が表示されないといったことになるのね。
だからElementorでWebサイトを作ったら、たとい更新しなくても、
Webサイトを閉鎖するまではElementorをインストールしておかないといけないのよ。
テーマを使えばElementorをアンインストールしてもWebサイトは崩れない
ElementorをアンインストールしてWebサイトのレイアウトが崩れるのは、
Webサイトを全てElementorで作った場合だけ。
Webサイトのデザインをテーマで作り、ElementorでWebサイトに色んな機能を
付けるという作り方をすれば、ElementorをアンインストールしてもWebサイトの
レイアウトは崩れないわ。
例えば、AstraでWebサイトのデザインを作ってElementorで色んな機能を付けると
するじゃない。
その場合、WebサイトのデザインやレイアウトをコントロールしてるのはAstraだから、
ElementorをアンインストールしてもWebサイトのデザインやレイアウトは崩れないの。
ただ、Elementorはアンインストールしても良いけど、Astraをアンインストールすると
Webサイトのデザインやレイアウトが崩れる可能性があるわ。
だからWordPressでWebサイトを作って公開したら、閉鎖するまではプラグインや
テーマはアンインストールしない方が良いんじゃないかしら。
自由度が高すぎる
Elementorはページビルダープラグインにも関わらず、
Webサイトのデザインを自由に作ることができるのよ。
全体のイメージはもちろん
・文字の大きさ
・フォント
・レイアウト
・ウィジェットの配置
・テキストやウィジェット間のスペース
などかなり細かく決められるの。
そのため初めてWebサイトを作る場合には、
何から手を付けて良いか分からなくなっちゃうのよね。
またWebサイトのデザインにこだわりすぎると、編集に際限が無くなって、
理想を追い求めて何度も手直しするハメになるわ。
Elementorを使うことでせっかく簡単にWebサイトが作れるはずなのに、
自由度が高すぎることでかえってWebサイト制作が難しくなっちゃうってわけ。
テンプレートを活用する
初めてWebサイトを作ったり、Webサイトを作るのにデザインを決めてないといった
場合には「テンプレート」を活用すると良いわ。
Elementorでは、無料版でも100種類以上、
有料版のElementorProだと300種類以上のテンプレートが使えるようになってるのよ。
テンプレートには見出しやテキスト、画像なんかも組み込まれてるし、
ヘッダーやフッター、サイドバーなどの機能も付けられてたりするの。
だからテンプレートを使えば、見出しやテキスト、
画像なんかを入れたりするだけでWebサイトができちゃうのね。
Webサイト制作が初めてでも、デザインが決まってなくても、
自分のイメージに合うテンプレートが見つかればWebサイトの大枠ができるわ。
あとはテキストや画像の入れ替えなど細かい部分を調整するだけだから、Elementorの
自由度が高くても何をすれば良いか分からなくなることはあまりないのよね。
無料版が少し力不足
Elementorには無料版と有料版のElementorProがあるんだけど、
ElementorProに比べて無料版は少し力不足と言われてるわ。
無料版が有料版と遜色なかったら有料版を使う意味が無いから、
無料版が物足りないのは当然と言えば当然なんだけど・・・。
ElementorProでは90個以上のウィジェット、300種類以上のテンプレートが使えるのに
対して、無料版だと50個足らずのウィジェット、100種類ほどのテンプレートしか
使えないのよ。
実際にElementorでWebサイトのデザインを作るのにテンプレートを探すと、
目につくテンプレートの多くには「Pro」の表示が付いてるのよねぇ。
Proの表示が付いてるテンプレートはElementorProでしか使えないから、
無料版を使ってると若干の不便さを感じるのは事実よ。
とは言え、他の無料で使えるページビルダープラグインやテーマと比べて
無料版のElementorが特に劣ってるといったことはないわ。
だから無料版が力不足なのは有料版であるElementorProに対してであって、
無料版のElementor単体で考えればデメリットとは言えないかもしれないわね。
無料版のElementorでもテンプレートは増やせる
そのままだと無料版のElementorで使えるテンプレートは少ないけど、
簡単に増やすことができるのよ。
無料版のElementorで使えるテンプレートを増やすには、
「envato elements」というアドオンを使うの。
ちなみに「アドオン」っていうのはプラグインのプラグインみたいなもので、
プラグインのパワーアップキット的なものなのね。
envato elementsを使うことで、無料版のElementorで使えるテンプレートが
700種類以上も増えるわ。
有料版のElementorProでも300種類ぐらいだから、envato elementsを使うことで
ElementorProよりも使えるテンプレートの数が大幅に多くなるってわけ。
ただenvato elementsにもElementorProでないと使えないテンプレートがあったり
するから、やっぱりElementorProの方が使えるテンプレートが多いんだけどね・・・。
envato elements以外に
・Element Pack
・Ultimate Addons For Elementor
でもElementorで使えるテンプレートを増やすことができるわよ。
とは言え、「Element Pack」で250ぐらい、「Ultimate Addons For Elementor」で100ぐらい
だからenvato elementsの方が圧倒的に増やせるテンプレート数は多いのよね。
新たにテンプレートを作る
Elementorに気に入ったテンプレートが無い場合は、
自分で新しいテンプレートを作るという方法もあるのよ。
例えば、全体的なデザインではAというテンプレートが使いたいんだけど、
画像はBというテンプレートのものを使いたいとするじゃない。
普通に編集で画像を入れ替えるだけだと、
Bのテンプレートで使われてる画像をネットで見つけてこないといけないわ。
ネットを目当ての画像を探すのって簡単じゃないし、
見つかったとしても使用許可を取らないといけないことがあったりするのよねぇ。
でもElementorなら、Bのテンプレートで使われてる画像部分のセクションを切り取って
Aのテンプレートに貼り付けることができるの。
そのまま編集してWebサイトを作っても良いし、
新しいテンプレートとして保存しておくこともできるわ。
無料版のElementorで使えるテンプレートは限られてるけど、
テンプレート同士を組み合わせて新しいテンプレートを作ることで、
使えるテンプレート数を増やすことができるのね。
ただし無料版のElementorだとセクションごとの切り出ししかできないから、
場合によっては欲しい部分だけ切り出すってことができないこともあるかもしれないわよ。
日本語のフォントが1つしかない
Webサイトを作る場合、全体的なデザインに合わせてテキストのフォントも
変えたいところだけど、Elementorだとそれができないのよ。
元々WordPressはアメリカの会社が提供してるサービスで、
Elementorはイスラエルの会社が提供してるプラグインなの。
そのため英語のフォントはたくさん用意されてるものの、
日本語のフォントは1種類しか用意されてないのね。
これは無料版のElementorだけじゃなくて、
有料版のElementorProでも同じように日本語のフォントは1つしか使えないわ。
だからElementorでいくらオシャレなデザインのWebサイトを作っても、
テキストがデザインに合ってないってことになっちゃう恐れがあるの。
全体のデザインとテキストのフォントを合わせるのって意外と重要で、
合ってないと結構な違和感を覚えるのよねぇ。
ElementorProならカスタムフォント機能でフォントを追加することが可能
有料版であるElementorProでは「カスタムフォント」という機能を使うことで、
日本語のフォントが増やせるのよ。
日本語のフォントを提供してるサイトで使いたいフォントをダウンロードして、
それをカスタムフォントでElementorProにアップロードするの。
ただしカスタムフォントの機能が使えるのはElementorProだけで、
無料版のElementorだと使えないわ。
また場合によっては、ダウンロードしたフォントファイルの拡張子を変換しないと
いけなかったりするからちょっと面倒ではあるのよね。
さらに作ったWebサイトで何かを販売したり、バナーを貼って広告収入を得るなどと
いった場合には、フォントが商業利用できるか事前に確認しておかないといけないの。
無料版のElementorで日本語フォントを増やすには
無料版のElementorではカスタムフォントの機能は使えないんだけど、
一応日本語フォントを増やすことはできるわ。
WordPressではサーバーを提供するサービスは行ってないから、Elementorで作った
Webサイトを公開するのに別途サーバーをレンタルすることになるのよ。
そのサーバーをレンタルしてる事業者の中には、
WordPress用に日本語フォントを提供してるところがあるの。
現状でWordPress用の日本語フォントを提供してるのは
・エックスサーバー
・さくらのレンタルサーバー
・お名前.comレンタルサーバー
の3つよ。
それぞれユーザー向けにWordPress用のプラグインを提供してて、
そのプラグインを使うことでWordPressで使える日本語フォントが増えるのね。
Elementorで作ったWebサイトのフォントを、レンタルサーバーが提供してる
プラグインを使って変更するといった形になるわ。
だから直接Elementorで使える日本語フォントを増やすことにはならないけど、
間接的に使える日本語フォントを増やすことに繋がるのよ。
ただしレンタルサーバーが提供する日本語フォントには
・プラグインが利用できるプランが決まっている
・公開したWebサイトのプレビュー数に上限あり
などの条件があるの。
プレビュー数の上限についてはあまり気にしなくても良いけど、レンタルサーバーの
日本語フォントを使いたい場合は利用するプランには気を付けないとダメよ。
フォントを追加するプラグインを使う
利用してるレンタルサーバーが日本語フォントを提供してない場合は、
WordPressでフォントを追加するプラグインを使うと良いわ。
WordPressのプラグインは色んな事業者によって開発されて、
中にはテキストのフォントを追加するためのプラグインもあるのよ。
フォントを追加するプラグインには具体的に
・Japanese font for TinyMCE
・Google Fonts Typography
なんかがあるわね。
先のレンタルサーバーが提供してる日本語フォントのプラグインを使うのと同じで、
Elementorで使える日本語フォントを直接増やすことにはならないわ。
Elementorで作ったWebサイトを「Japanese font for TinyMCE」などのプラグインで
編集して、テキストのフォントを変更する形になるの。
ここまでしないとテキストのフォントが変えられないんだから、
Elementorで使える日本語フォントが1つしかないのは小さくないデメリットよね。
有料版でもサポートが少し不安
無料のElementorにしろElementorProにしろ、実際に使ってて困ったことや
分からないことがあった場合には公式のサポートに頼りたいところだわ。
ただ有料版であるElementorProでも、公式のサポートに少し不安があるのよ。
先の日本語フォントが1つしかないってことからも分かるように、WordPressや
Elementorを提供してる事業者は日本で利用されることを前提にしてないの。
そのため基本的に英語によるサポートになるから、
英語が堪能でないと十分なサポートを受けられない可能性があるのね。
またメールで問い合わせて、24時間以内に返答が来るという形のため、
リアルタイムでサポートを受けることができないわ。
ちなみに「Studio」や「Agency」といったElementorProの上位プランを利用してる場合は、
24時間365日ライブチャットでサポートが受けられるのよ。
日本語でサポートが受けたいなら
Elementorのサポートを日本語で受けたいんだったら、
公式じゃなくて有志が主催するコミュニティやサロンを利用するしかないわ。
日本でも少なくない数の人がElementorを使ってて、
その中にはElementorの使い方にかなり精通してる人も居るのね。
ネットで検索すると、Elementorに精通した人が主催する日本語のコミュニティや
サロンが見つかるはずよ。
Elementorの基本的な使い方や便利な機能、困った場合の対処法などを記事として
まとめてくれてたりするし、日本語で問い合わせることもできたりするの。
いずれは公式のサポートも本格的な日本語対応になると思うだけど、
いつになるか分からないわ。
だからElementorについて日本語でサポートを受けたい場合は、
現状ではとりあえず有志主催のコミュニティやサロンに頼るしかなさそうね。
まとめ
Elementorのメリットは紹介しなくてもよく知られてるところなので、
今回はElementorのデメリットについて詳しく紹介したわ。
Elementorの利用を検討する際に、頭の片隅にでも入れておけば良いデメリットも
あれば、決断を左右するような決して小さくないデメリットもあったわね。
だからメリットだけじゃなくてデメリットも十分に考慮した上で、
Elementorを使ってWebサイトを作るかどうか決めてね。
ただ私個人としては、誰でも簡単にWebサイトが作れるのはとんでもなく大きな
メリットだから、デメリットを考慮してもWebサイトを作るならElementorを使うべきだと
思うわよ。